人間関係に疲れた日に効く、心をゆるめる言薬®5選【言葉のお薬箱】

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目次
つながりに疲れた心を、そっと休ませる処方箋
人との関わりは温かさをもたらす一方で、時に心をすり減らしてしまうこともあります。
「また気を遣ってしまった…」「もう誰にも会いたくない」
そんな気持ちになる日が、誰にだってあるはずです。
ここでは、大坂巌氏が提唱する「言葉は薬になる」という考え方に基づき、人間関係に疲れた日に、心をゆるめる処方箋のような言葉たちを選びました。
深呼吸をして、どうぞゆっくり読み進めてください。
🧭 この処方が効くかもしれない、あなたの今日
- ⚫︎人と会ったあと、ひどくぐったりしてしまう
- ⚫︎誰かの顔色をうかがって、自分を抑えてしまう
- ⚫︎「迷惑をかけたかも」と思い込み、心が沈む
- ⚫︎人との関係を「うまくやらなきゃ」と力んでしまう
ここから先は、“無理して笑う薬”ではなく、
“心をやわらかく解く言薬®”です。
💊人間関係に疲れた日に効く、心をゆるめる言薬®5選
① 人間はいるだけでお互いに迷惑なんです— 宮崎駿
効能:人間関係への完璧さの幻想をほどく
用法:人に迷惑をかけた、と自分を責めるときに
補足:迷惑をかけるのは自然なこと。“お互いさま”と思えたら気持ちが楽に
② たまに休むのも、ひとつの仕事じゃない?— スナフキン
- 効能:距離を取ることへの罪悪感をやわらげる
- 用法:人付き合いで疲れきった夜に
- 補足:休むことは怠けではなく、人との関係を保つ大切な役割
③ 自分で変えられないのは『過去と他人』— アルフレッド・アドラー
- 効能:他人を変えようとする思考から解放される
- 用法:相手の態度や言動に振り回されそうなときに
- 補足:コントロールできるのは「未来と自分」だけ。焦点を戻して
④ あなたはたった一つの尊い命をもって生まれた— 瀬戸内寂聴
- 効能:傷ついた自己肯定感をやさしく回復
- 用法:人間関係で「自分なんて…」と感じたときに
- 補足:他者の評価ではなく、存在そのものの価値を思い出させてくれる
⑤ 人生はゴールではなく、旅そのものだ— ペレ
- 効能:関係に結果を求めすぎない視点を与える
- 用法:人間関係を「うまくやらなければ」と焦るときに
- 補足:出会いや出来事の一つひとつも、旅の一部として肯定できる
🌸 オハナな縁側から、ひとこと
人と関わることは、喜びでもあり、疲れの種でもあります。
「疲れた」と感じたときは、それだけあなたが人を大切にしてきた証拠。
どうか、自分を責めないでください。
迷惑をかけてもいい、立ち止まってもいい。
あなたはすでに、十分に頑張ってきたのです。
🍎終わりに──言葉のお薬箱より
人間関係に疲れた日の心は、とても繊細です。
でも、言葉ひとつで呼吸が少し楽になることもあります。
今日ご紹介した言薬®が、あなたの心をゆるめ、
「また人と向き合えるかも」と思えるきっかけになりますように。
そして次回は──
「人に合わせすぎて疲れた日に効く言薬®5選」 をお届けします。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。
言薬®とは
言薬®(ことぐすり)とは、緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。
日本には古来から言霊(ことだま)という考えがあり、発した言葉にはこの世界に何らかの影響を与える力があると信じられています。元ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長の高野登さんは、「食べたものが体を作り、聞いた言葉が心を作り、発した言葉が未来を作る」と言っています。
医療者が発する言葉も、患者さんやご家族にきっと大きな影響を与えているはずです。科学技術の進化に伴って、医療現場は大きく変わってきました。予約、受付、診察、検査、入院、治療などあらゆる面で、医療者も患者さんも新たなテクノロジーの恩恵を受けることができるようにはなりました。それでも、私たちが忘れてはならないものは、言葉のもつ力を意識することではないでしょうか。使い方を間違えれば、発する言葉は患者さん・ご家族だけではなく同僚をも傷つけてしまうことになりかねません。
哲学者の池田晶子は、「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である」と明言しています。私たちは誰もが、自分が発する言葉で患者さんを癒すことができる尊い存在であるという証でしょう。120年前に発行された書籍の中で、ラルフ・ウォルドー・トラインはこう予言しています。「いつか、医師が身体を治療し、癒すのではなくて、心を癒し、それによって身体を癒すことを仕事にする時代が来るだろう。」
言葉は薬になるということから、「言薬(ことぐすり)」という考え方にたどりつきました。そして、より多くの人に広めたいという願いから、2023年4月には、商標登録(登録第6689605号)を取得することができました。私たち一人ひとりが、患者さん・ご家族の心を癒し、かけがえのない存在となるためには言薬が欠かせません。薬を処方できるのは医師だけですが、言薬は誰にでもいつでも処方することができるはずです。
みなさまにも言薬をご自由にお使いいただき、言薬を広める仲間になっていただければ幸いです。
社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科
岡山大学病院 緩和支持医療科 大坂 巌※現静岡県きせがわ病院副院長として在職中です。
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afad
大坂 巌 医師
臨床対話コーチ
1964年1月27日東京都生まれ。 筑波大学第二学群生物学類卒業、筑波大学大学院環境科学研究科中退、千葉大学医学部医学科を卒業し、31歳で医師免許取得。医療者の対話力向上を目指し、コーチングスキルを活かした臨床対話コーチングを開発しました。 言葉は薬になるとの考えから「言薬(ことぐすり)」を提唱しています。
・日本緩和医療学会 指導医
・国際コーチング連盟 認定アソシエイトコーチ
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afadより
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まとめ
── 言薬®を通して、オハナなおうちが願っていること
言葉は、すぐに答えを出してくれるものではありません。
でも、心の奥に小さなタネが眠っているとしたら、
言薬®は、そのタネにそっと水をあげるような存在でありたいと思うのです。
眠れない夜や、ひとりで抱えこみそうな日々のなかで──
ふとした言葉が、ひとすじの風になって呼吸を整え、
ひとかけらの光になって、あなたの心の中をそっと照らす。
「オハナなおうち」は、そんなふうにして
あなた自身があなたを支える力を、静かに取り戻していくお手伝いができたらと願っています。
あなたの中にある、まだ芽吹いていない強さややさしさが、
いつか、自分自身にも、誰かにもやさしく伸びていく日が来ると信じて。
今夜も、ここに来てくれてありがとう。
またいつでも、心に風を通しに来てくださいね。
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの心に刺さった言葉をぜひ教えて下さいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。
\またのぞきにきてくださいね/
オハナなおうちの「言葉のお薬箱」では、
夜だけでなく、朝や、誰かを想う気持ちにも効く言葉をそっと準備中です。