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「どんな選択をするかが人生を決める」──ハリー・ポッターの名言に見る、“納得する生き方”とホスピスケアの哲学【大坂巌医師の言薬®に学ぶ】

ハリー・ポッターの名言に通じる、緩和ケア医・大坂巌の“納得する生き方”の思想。ホスピスケアの現場から、「生き方も逝き方も自分の意思で選ぶ」という人生哲学を読み解きます。

ハリー・ポッターの名言に込められた「選ぶ力」

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「我々が何者であるかを表すのは能力ではない。どんな選択をするかじゃ。」
──アルバス・ダンブルドア(映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』より)

この言葉が語られたのは、物語の終盤。ハリーが「秘密の部屋」でトム・リドルを打ち負かしたあと、自分の中にも“闇の血”が流れているのではないかと怯える場面でした。

そんなハリーに、ダンブルドアは静かに伝えます。

「人を定義するのは、生まれでも能力でもない。どんな選択をするか、だ。」

血筋や才能、家柄や環境──人はさまざまな“与えられたもの”に囲まれて生きています。けれど、本当にその人を形づくるのは、何を選び、どう生きるかという意思の積み重ねです。

どんなに小さな選択でも、それが人生の方向を少しずつ変えていく。その積み重ねこそが、「自分らしく生きる」ということの本質なのかもしれません。

このダンブルドアの言葉は、ファンタジーの世界にとどまらず、現実を生きる私たちにも深く響く“人生の言薬®”です。

🎬 名言の出典とシーン紹介

出典:映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
登場シーン:2時間20分40秒頃(出典:ワーナー・ブラザーズ公式サイト)

自分にもトム・リドルと同じ遺伝子が流れているのではないかと怯えるハリーに、ダンブルドアが語りかけたこの言葉は、「才能よりも選択」をテーマにしたシリーズの中でも象徴的な場面として知られています。

訪問看護の現場で感じる「選ぶ」ということ

善意がプレッシャーになる瞬間

病状が進み、いよいよ最期の時間を迎えるとき。病棟では「退院して家族と過ごさせてあげたい」という善意の声があふれます。

けれど、「退院できてよかったですね」という言葉の奥に、ほんの少しだけ違和感を覚えることがあります。

“よかった”のは、いったい誰の気持ちでしょうか。

本当は、その方が望んでいたのは「退院」ではなく「健康を取り戻すこと」かもしれません。叶わぬ望みを抱えながら、穏やかに過ごすことを選ぶ──その選択を支えるのが、私たち訪問看護師の役割です。

本人の意思を尊重するというケア

誰かの善意を押しつけるのではなく、その人自身の“意思”を尊重し、困難の中で小さな希望を一緒に見つけていく。
その姿勢こそが、「寄り添う」ということの本質なのだと思います。

大坂巌医師が語る「納得する生き方」とホスピスケアの哲学

今日の言薬®💊「生き方も逝き方も、自分の意思で選べる」

緩和ケア医・大坂巌先生は、著書『納得する生き方』の中でこう語ります。
「生き方も、逝き方も、自分の意思で選べる。」

先生はこれまで3,000人を超える人々の最期に寄り添い、その中で「能力や環境ではなく、意思によって人生は形づくられる」と伝えています。

納得して生き切る力──選択を重ねることの意味

最期の場が望みどおりに叶うとは限らない。
それでも、自分の意思で選ぶという行為そのものが、穏やかな最期へとつながる道になる。
それは、私が現場で出会ってきた多くの方々からも、確かに教わってきたことです。

オハナな縁側から、ひとこと

選ぶというのは、覚悟でもあり、やさしさでもあります。
迷いながら、それでも「自分で決める」。
その小さな積み重ねが、人生を“納得して生き切る力”になるのかもしれません。

誰かの「よかった」ではなく、あなた自身の「これでよかった」にたどり着ける日々でありますように。

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オハナなおうちと言薬®の出会い

私たち「オハナなおうち」が、この【言薬®】に出会ったのは、大坂巌先生の緩和ケアのご講演でした。
「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という先生の信念に触れたとき、心がすっと軽くなったのを今も覚えています。

日々の訪問や暮らしのなかで、変わらずいただける“ご縁”があります。
それは人との出会いだけでなく、言葉との出会いもまた、とてもありがたいものです。

言薬®との出会いは、私にとって貴重な体験でした。
その一つひとつに込められた思いが、私自身の願い──「小さなオハナなおうちであっても、大きなやさしさを届けたい」という想い──と重なったのです。

以来、オハナなおうちではInstagramやブログを通して、この「言薬®」を“心のお薬箱に入れておける常備薬”としてお届けしています。

📖大坂巌医師の新刊『納得する生き方』

大坂巌医師は、20年以上にわたり5,000人以上の患者さんとご家族に寄り添ってきた緩和ケア医です。
「言葉は薬になる」と信じ、【言薬®】を提唱し、医療現場にやさしさを取り戻すことをライフワークとしています。

その集大成となる一冊が、
『納得する生き方:明日死ぬとしたら、あなたは今日、どう生きますか?』(KKロングセラーズ、2025年8月26日発売)です。

本書は、

  • 人生の最終章ににじみ出る「その人らしさ」
  • 病や死に直面するからこそ見えてくる「本当の願い」
  • 今を大切に生きるための「言葉の力」

を丁寧に綴り、「自分らしく生ききるヒント」を私たちに届けてくれます。

💬よかったらコメント欄で教えてくださいね

「本当はしんどかったけど、ふと楽になれた瞬間」って、最近ありましたか?
もしあれば、ぜひコメントやDMでシェアしてくださいね。

あなたの言葉が、誰かの心に風を届けてくれるかもしれません。

💊言薬®(ことぐすり)とは、

緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。オハナなおうちInstagramリール投稿等の名言をまとめました。それをオハナなおうちの言薬として、言葉のお薬箱の中に常備薬として入れておきます。疲れた時、癒されたい時、励まして欲しい時、頑張れない時、心が辛いときに、是非言薬を服用ください。そして大坂先生が提唱されているように、私たち一人ひとりが言薬を持ち寄り、大切な方や関わる方に思いやりの心をそえる言葉を伝えることができたのなら、おたいさまのしあわせが広がっていくと信じています。神スキルである言葉が、人々の幸せへと浸透していきますように。

🏷️ 『オハナなおうちの常備薬:言薬®を使用の際の注意』

言薬®は、副作用の少ないやさしいおくすりですが、ご使用の際は以下の点にご注意ください。

⚠ 使用上の注意

  • ● 効き方には個人差があります。
     無理に「いい言葉だと思わなきゃ」と頑張らなくても大丈夫です。
     読んでもピンとこない日は、お茶でも飲んで寝ましょう。
  • 即効性を期待しないでください。
     じわじわと、後から効いてくることもあります。
     思い出したときに、ふと心が軽くなるタイプのお薬です。
  • 言葉に反応して泣けてしまうことがありますが、
     それは正常な作用です。むしろデトックス効果が期待されます。
  • ● 言薬®は、ご自身だけでなく、まわりの人に分けても大丈夫です。
     ただし、押し売りは禁物。そっと差し出すくらいがちょうどいいです。

🌿 保管方法

  • あたたかい気持ちのあるところで保管してください。
  • 冷蔵の必要はありませんが、冷えた心には常温でじんわり効きます。

❤️ 万が一効きすぎた場合

  • ほほえみが止まらない、他人にやさしくしたくなるなどの症状が出ることがあります。
  • その場合は安心して、そのままお過ごしください。

まとめ

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、心がしんどい時に元気になれる好きな言葉を教えて下さいね。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

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