ホーム > 管理人室 > 思い出は人生を照らす道草──河合隼雄の言薬®に学ぶ9月の処方箋【管理人日誌】

思い出は人生を照らす道草──河合隼雄の言薬®に学ぶ9月の処方箋【管理人日誌】

記事内に広告が含まれています。

💬 今日の言薬®
「あなたの「道草によってこそ『道』の味がわかる」

季節の入り口にて

9月の夕暮れは、夏と秋がにじみ合うように空の色を変えていきます。
人生もまた、まっすぐな一本道ではなく、寄り道をしながら歩むもの。
その「道草」にこそ、あとから振り返ったときに味わえる深い彩りがあります。

訪問で出会った一冊のノート

ある日の訪問で出会った、90代の元教師の方のお話です。
物忘れが進み、自信をなくしがちな日々。けれどその方は「人生で大切なのは、人との出会い方。ずっといい出会いに恵まれてきたの」と、静かに語ってくださいました。

大切に見せてくださったのは、かつての仲間と集まった会の記録がびっしりと書き込まれた一冊のノート。
開催の日付や出席者の名前、近況や語られた出来事──その一つひとつが手書きの温もりを帯び、仲間を思いやる言葉や何気ない会話が今も息づいていました。

まさにその言葉通りに、そのノートはお人柄と歩んできた道のりを語りかけてくれます。
それは、ただの記録ではありません。これからも人生を支える「やさしい灯り」として、ご本人だけでなく、そばにいる私たちの心までも温かく包み込んでくれたひとときでした。

🏠オハナな縁側から、ひとこと

寄り道のように見える時間。けれど、それは人生に厚みを与え、今を生きる力へと変わっていきます。「道草によってこそ『道』の味がわかる」──
寄り道のように過ごした時間が、思いがけず心を支える宝物になることがあります。
誰かと笑い合ったひととき、ささいな雑談の余韻、そして共に過ごした記録の中に刻まれるあたたかさ。
それらは「無駄な時間」ではなく、むしろ後になって心を灯す光になります。

あなたにとっての「道草」は、どんな思い出でしょうか。
歩みを止め、振り返るとき、そこには確かにあなたをやさしく包み込む“灯り”が宿っているのかもしれません。

オハナなおうちと言薬®の出会い

私たち「オハナなおうち」が、この【言薬®】に出会ったのは、大坂巌先生の緩和ケアのご講演でした。
「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という先生の信念に触れたとき、心がすっと軽くなったのを今も覚えています。

日々の訪問や暮らしのなかで、変わらずいただける“ご縁”があります。
それは人との出会いだけでなく、言葉との出会いもまた、とてもありがたいものです。

言薬®との出会いは、私にとって貴重な体験でした。
その一つひとつに込められた思いが、私自身の願い──「小さなオハナなおうちであっても、大きなやさしさを届けたい」という想い──と重なったのです。

以来、オハナなおうちではInstagramやブログを通して、この「言薬®」を“心のお薬箱に入れておける常備薬”としてお届けしています。

📖大坂巌医師の新刊『納得する生き方』

大坂巌医師は、20年以上にわたり5,000人以上の患者さんとご家族に寄り添ってきた緩和ケア医です。
「言葉は薬になる」と信じ、【言薬®】を提唱し、医療現場にやさしさを取り戻すことをライフワークとしています。

その集大成となる一冊が、
『納得する生き方:明日死ぬとしたら、あなたは今日、どう生きますか?』(KKロングセラーズ、2025年8月26日発売)です。

本書は、

  • 人生の最終章ににじみ出る「その人らしさ」
  • 病や死に直面するからこそ見えてくる「本当の願い」
  • 今を大切に生きるための「言葉の力」

を丁寧に綴り、「自分らしく生ききるヒント」を私たちに届けてくれます。

💬よかったらコメント欄で教えてくださいね

「本当はしんどかったけど、ふと楽になれた瞬間」って、最近ありましたか?
もしあれば、ぜひコメントやDMでシェアしてくださいね。

あなたの言葉が、誰かの心に風を届けてくれるかもしれません。

💊言薬®(ことぐすり)とは、

緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。オハナなおうちInstagramリール投稿等の名言をまとめました。それをオハナなおうちの言薬として、言葉のお薬箱の中に常備薬として入れておきます。疲れた時、癒されたい時、励まして欲しい時、頑張れない時、心が辛いときに、是非言薬を服用ください。そして大坂先生が提唱されているように、私たち一人ひとりが言薬を持ち寄り、大切な方や関わる方に思いやりの心をそえる言葉を伝えることができたのなら、おたいさまのしあわせが広がっていくと信じています。神スキルである言葉が、人々の幸せへと浸透していきますように。

🏷️ 『オハナなおうちの常備薬:言薬®を使用の際の注意』

言薬®は、副作用の少ないやさしいおくすりですが、ご使用の際は以下の点にご注意ください。

⚠ 使用上の注意

  • ● 効き方には個人差があります。
     無理に「いい言葉だと思わなきゃ」と頑張らなくても大丈夫です。
     読んでもピンとこない日は、お茶でも飲んで寝ましょう。
  • 即効性を期待しないでください。
     じわじわと、後から効いてくることもあります。
     思い出したときに、ふと心が軽くなるタイプのお薬です。
  • 言葉に反応して泣けてしまうことがありますが、
     それは正常な作用です。むしろデトックス効果が期待されます。
  • ● 言薬®は、ご自身だけでなく、まわりの人に分けても大丈夫です。
     ただし、押し売りは禁物。そっと差し出すくらいがちょうどいいです。

🌿 保管方法

  • あたたかい気持ちのあるところで保管してください。
  • 冷蔵の必要はありませんが、冷えた心には常温でじんわり効きます。

❤️ 万が一効きすぎた場合

  • ほほえみが止まらない、他人にやさしくしたくなるなどの症状が出ることがあります。
  • その場合は安心して、そのままお過ごしください。

まとめ

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、心がしんどい時に元気になれる好きな言葉を教えて下さいね。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

シェアする