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夏の終わりに効く、朝がつらい日の言薬®5選【言葉のお薬箱】

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夏の終わりの朝に効く、やさしい言葉たち

夏の終わり。
窓から入る風は少し涼しくなってきても、心や体はまだ重たく、朝がどうしてもつらい日があります。

「もう朝かぁ…」
そうつぶやきながら布団の中でため息をつく時間。
夏の疲れや、季節の変わり目の不安が重なり、心が追いつかないこともあるかもしれません。

でも、そんなときこそ「言葉の薬=言薬®」が、静かに効いてくれるのです。
今回は、夏の終わりにそっと寄り添い、朝の重さを少しやわらげてくれる5つの言葉をお届けします。

深呼吸をひとつ。
ゆっくりページをめくるように、読んでみてください。

🧭 この処方が効くかもしれない、あなたの朝

  • 布団の中で「今日は起きたくない」と感じる
  • 夏の疲れが取れず、朝から気力がわかない
  • 「また一日が始まるのか」と心が重くなる
  • 明日のことを考えるだけで気持ちが沈む

ここから先は、“自分を責める薬”ではなく、
“自分をやわらかく包む言薬®”です。

💊夏の終わりに効く、朝がつらい日の処方箋【言薬®5選】

「今日…今日だけがんばるんだ。今日をがんばった者にのみ明日が来るんだよ。」
— 中嶋陽子(十二国記)

  • 効能: 「先の不安」を小さく分解し、今に集中できる
  • 用法: 布団の中で深呼吸しながら、心でそっとつぶやいて
  • 補足: 一日を“今日だけ”に区切ることで、気持ちが軽くなる

「がんばれない日は、その日の自分ができる最大限をやってみよう」
— イチローPOST

  • 効能: 完璧主義をやわらげ、自己肯定感を守る
  • 用法: 動けない朝、自分に言い聞かせるように唱えて
  • 補足: 「最大限」は人それぞれ。小さな一歩で十分

「今いる場所が嫌なら変えた方が良い。あなたは木ではないのだから。」
— ジム・ローン

  • 効能: 停滞感や閉塞感をやわらげ、新しい選択肢に気づかせる
  • 用法: 朝から「もう限界」と感じたとき、静かに思い出す
  • 補足: 環境だけでなく“心の持ち方”を変えることも含まれる

「昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう。」
— アルベルト・アインシュタイン

  • 効能: 過去の後悔や未来の不安を整理し、“今”を大切にできる
  • 用法: 朝の散歩や通勤途中、空を見上げながら心に置いて
  • 補足: 昨日=学び/今日=生きる/明日=期待、とシンプルに分けて

「がんばらないでたまには胸につかえた想い聞かせてほしい
あなたが笑顔忘れるだけで心が痛む人がいるから」
— 夏川りみ「愛よ愛よ」(作詞:宮沢和史)

  • 効能: 自分の弱さを認め、人とのつながりを思い出させる
  • 用法: 涙が出そうな朝、信頼できる人の顔を思い浮かべながら
  • 補足: あなたの存在は、すでに誰かにとっての支えになっている

🌸 オハナな縁側から、ひとこと

夏の終わりの朝は、ときに寂しさや疲れを連れてきます。
「ちゃんとできない自分」を責める前に、どうか思い出してください。

一日を始めること自体が、もう立派な一歩なのだと。
弱さも迷いも、あなたの物語の大切な一部です。

この言葉たちが、あなたの朝に小さな光を届けますように。

🍉終わりに──言葉のお薬箱より

夏の光は少しずつやわらぎながら、
思い出となって心にしみこんでいきます。

その中に息づくやさしさが、
新しい季節を迎えるあなたを支えますように。

そして次回は──
「人間関係に疲れた日に効く、心をゆるめる言薬®5選」 をお届けします。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。

言薬®とは

言薬®(ことぐすり)とは、緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。

日本には古来から言霊(ことだま)という考えがあり、発した言葉にはこの世界に何らかの影響を与える力があると信じられています。元ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長の高野登さんは、「食べたものが体を作り、聞いた言葉が心を作り、発した言葉が未来を作る」と言っています。

医療者が発する言葉も、患者さんやご家族にきっと大きな影響を与えているはずです。科学技術の進化に伴って、医療現場は大きく変わってきました。予約、受付、診察、検査、入院、治療などあらゆる面で、医療者も患者さんも新たなテクノロジーの恩恵を受けることができるようにはなりました。それでも、私たちが忘れてはならないものは、言葉のもつ力を意識することではないでしょうか。使い方を間違えれば、発する言葉は患者さん・ご家族だけではなく同僚をも傷つけてしまうことになりかねません。

哲学者の池田晶子は、「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である」と明言しています。私たちは誰もが、自分が発する言葉で患者さんを癒すことができる尊い存在であるという証でしょう。120年前に発行された書籍の中で、ラルフ・ウォルドー・トラインはこう予言しています。「いつか、医師が身体を治療し、癒すのではなくて、心を癒し、それによって身体を癒すことを仕事にする時代が来るだろう。」

言葉は薬になるということから、「言薬(ことぐすり)」という考え方にたどりつきました。そして、より多くの人に広めたいという願いから、2023年4月には、商標登録(登録第6689605号)を取得することができました。私たち一人ひとりが、患者さん・ご家族の心を癒し、かけがえのない存在となるためには言薬が欠かせません。薬を処方できるのは医師だけですが、言薬は誰にでもいつでも処方することができるはずです。

みなさまにも言薬をご自由にお使いいただき、言薬を広める仲間になっていただければ幸いです。

社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科
岡山大学病院 緩和支持医療科 大坂 巌

※現静岡県きせがわ病院副院長として在職中です。

https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afad

大坂 巌 医師

臨床対話コーチ
1964年1月27日東京都生まれ。 筑波大学第二学群生物学類卒業、筑波大学大学院環境科学研究科中退、千葉大学医学部医学科を卒業し、31歳で医師免許取得。医療者の対話力向上を目指し、コーチングスキルを活かした臨床対話コーチングを開発しました。 言葉は薬になるとの考えから「言薬(ことぐすり)」を提唱しています。
・日本緩和医療学会 指導医
・国際コーチング連盟 認定アソシエイトコーチ

https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afadより

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まとめ

── 言薬®を通して、オハナなおうちが願っていること

言葉は、すぐに答えを出してくれるものではありません。
でも、心の奥に小さなタネが眠っているとしたら、
言薬®は、そのタネにそっと水をあげるような存在でありたいと思うのです。

眠れない夜や、ひとりで抱えこみそうな日々のなかで──
ふとした言葉が、ひとすじの風になって呼吸を整え、
ひとかけらの光になって、あなたの心の中をそっと照らす。

「オハナなおうち」は、そんなふうにして
あなた自身があなたを支える力を、静かに取り戻していくお手伝いができたらと願っています。

あなたの中にある、まだ芽吹いていない強さややさしさが、
いつか、自分自身にも、誰かにもやさしく伸びていく日が来ると信じて。

今夜も、ここに来てくれてありがとう。
またいつでも、心に風を通しに来てくださいね。

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの心に刺さった言葉をぜひ教えて下さいね。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

\またのぞきにきてくださいね/
オハナなおうちの「言葉のお薬箱」では、
夜だけでなく、朝や、誰かを想う気持ちにも効く言葉をそっと準備中です。

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