自分を好きになれないときに効く心の処方箋|言薬®【言葉のお薬箱】

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目次
そのままのあなたを思い出す、やさしい言葉たち
鏡の中の自分を見て、ため息が出る日。
SNSの中の“誰か”と比べて、どんどん小さくなってしまう自分。
そんな時、「自分を好きになる」ことは、遠くにある夢のように感じるかもしれません。
でも、あなたの中には、まだ見えていない温かさや強さがあります。
今回は、その感覚をそっと呼び起こす5つの心の処方箋をお届けします。
深呼吸をしてページをめくるように、ゆっくり読んでみてください。
🧭 この処方が効くかもしれない、あなたの今日
●鏡の中の自分を好きになれない
●SNSで比べてしまい、心がしぼむ
●他人の一言が頭から離れない
●「自分なんて…」とつぶやく瞬間がある
ここから先は、“自分を責める薬”ではなく、
“自分をやわらかく包む言薬®”です。
💊 自分を好きになれないときに効く、心の処方箋【言薬®5選】
① 「人間は何をしてもいいが、あまり自分を不幸にしてはいけない」
— 井上靖
- 効能: 自己破壊的な思考や行動を静かにストップ
- 用法: 自分を責めるループに入ってしまったとき
- 補足: 自由の中にも「自分を大事にする」優しい境界線を
② 「たいせつなのは、じぶんのしたいことをじぶんで知ってるってことだよ。」
— スナフキン(ムーミン)
- 効能: 自分を見失った心をやわらかく軌道修正
- 用法: 他人の期待や評価に押しつぶされそうなとき
- 補足: 子どもから大人まで届く親しみやすさ
③ 「あなたは、ただそのままで十分なのです。誰にも何も証明する必要はありません。」
— マヤ・アンジェロウ
- 効能: 自己価値の再確認/承認欲求の鎮静化
- 用法: 誰かに認められたくて疲弊したとき
- 補足: 世界観に沿ったやわらかい意訳に調整
④ 「花は隣の花と競わない。ただ咲く。」
— 禅の教えより
- 効能: 比較心や劣等感からの解放
- 用法: 周囲と比べて自分を小さく感じたとき
- 補足: ビジュアルにも映える短く美しい構造
⑤ 「君の命は黄金なんかよりもずっと価値があることに 気付いているかい?」
— Bob Marley
- 効能: 存在価値の最高レベルの肯定
- 用法: 自分を消したくなるほど落ち込んだ夜に
- 補足: 強い余韻を残す「締め」の言葉
🌸 オハナな縁側から、ひとこと
「自分を好きになること」は、魔法のようにすぐ訪れるものではないかもしれません。
だけど、少しずつ“嫌いな時間”を減らしていくことなら、きっとできます。
たとえば鏡をのぞいたときに、ひとつだけ「悪くない」と思える部分を見つけてみる。
今日できたことを、たとえ小さなことでも「よくやったね」と心の中で声をかけてみる。
そんなささやかな積み重ねが、やがて“好き”の芽を育てていきます。
忘れないでください。あなたは、今日もちゃんと生きています。
呼吸をして、ごはんを食べて、誰かに心を動かされながら過ごしています。
それだけで、すでに素晴らしい一歩を踏んでいるのです。
どうか、急がずに。
自分を好きになる旅は、ゆっくりでも確かに進んでいますから。
🍉終わりに──言葉のお薬箱より
夏の光は、少しずつやわらぎながら、
思い出のページに静かにしみこんでいきます。
その記憶のなかには、きっと誰かのやさしさが
今も息づいているはずです。
今日、この言葉に出会ったあなたの心にも、
小さなあたたかさが残りますように。
そして次回は──
「夏の終わりに効く、朝がつらい日の言薬®5選」 をお届けします。新しい季節を迎える前に、心にやさしい風を通す準備をしてみませんか。
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言薬®とは
言薬®(ことぐすり)とは、緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。
日本には古来から言霊(ことだま)という考えがあり、発した言葉にはこの世界に何らかの影響を与える力があると信じられています。元ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長の高野登さんは、「食べたものが体を作り、聞いた言葉が心を作り、発した言葉が未来を作る」と言っています。
医療者が発する言葉も、患者さんやご家族にきっと大きな影響を与えているはずです。科学技術の進化に伴って、医療現場は大きく変わってきました。予約、受付、診察、検査、入院、治療などあらゆる面で、医療者も患者さんも新たなテクノロジーの恩恵を受けることができるようにはなりました。それでも、私たちが忘れてはならないものは、言葉のもつ力を意識することではないでしょうか。使い方を間違えれば、発する言葉は患者さん・ご家族だけではなく同僚をも傷つけてしまうことになりかねません。
哲学者の池田晶子は、「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である」と明言しています。私たちは誰もが、自分が発する言葉で患者さんを癒すことができる尊い存在であるという証でしょう。120年前に発行された書籍の中で、ラルフ・ウォルドー・トラインはこう予言しています。「いつか、医師が身体を治療し、癒すのではなくて、心を癒し、それによって身体を癒すことを仕事にする時代が来るだろう。」
言葉は薬になるということから、「言薬(ことぐすり)」という考え方にたどりつきました。そして、より多くの人に広めたいという願いから、2023年4月には、商標登録(登録第6689605号)を取得することができました。私たち一人ひとりが、患者さん・ご家族の心を癒し、かけがえのない存在となるためには言薬が欠かせません。薬を処方できるのは医師だけですが、言薬は誰にでもいつでも処方することができるはずです。
みなさまにも言薬をご自由にお使いいただき、言薬を広める仲間になっていただければ幸いです。
社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科
岡山大学病院 緩和支持医療科 大坂 巌※現静岡県きせがわ病院副院長として在職中です。
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afad
大坂 巌 医師
臨床対話コーチ
1964年1月27日東京都生まれ。 筑波大学第二学群生物学類卒業、筑波大学大学院環境科学研究科中退、千葉大学医学部医学科を卒業し、31歳で医師免許取得。医療者の対話力向上を目指し、コーチングスキルを活かした臨床対話コーチングを開発しました。 言葉は薬になるとの考えから「言薬(ことぐすり)」を提唱しています。
・日本緩和医療学会 指導医
・国際コーチング連盟 認定アソシエイトコーチ
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afadより
\大坂巌医師⭐️最新刊📖/
まとめ
── 言薬®を通して、オハナなおうちが願っていること
言葉は、すぐに答えを出してくれるものではありません。
でも、心の奥に小さなタネが眠っているとしたら、
言薬®は、そのタネにそっと水をあげるような存在でありたいと思うのです。
眠れない夜や、ひとりで抱えこみそうな日々のなかで──
ふとした言葉が、ひとすじの風になって呼吸を整え、
ひとかけらの光になって、あなたの心の中をそっと照らす。
「オハナなおうち」は、そんなふうにして
あなた自身があなたを支える力を、静かに取り戻していくお手伝いができたらと願っています。
あなたの中にある、まだ芽吹いていない強さややさしさが、
いつか、自分自身にも、誰かにもやさしく伸びていく日が来ると信じて。
今夜も、ここに来てくれてありがとう。
またいつでも、心に風を通しに来てくださいね。
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの心に刺さった言葉をぜひ教えて下さいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。
\またのぞきにきてくださいね/
オハナなおうちの「言葉のお薬箱」では、
夜だけでなく、朝や、誰かを想う気持ちにも効く言葉をそっと準備中です。