涙で心を調律する。今日、あなたのそばに残ったのは「世界で一番優しい音」でした。【人生の言薬®】

『Let It Be』Beatles
疲れ果てて言葉も出てこない夜、
ただ流れてくる旋律に救われたことはありませんか。
歌詞の意味さえ追う余裕がなくても、
その響きが心にしっくりくるとき、
私たちは知らず知らずのうちに「心の調律」を行っています。
今日、あなたのそばに残ったその音は、
世界で一番優しい、あなた専用の処方箋。
その温かな秘密を、そっと紐解いていきます。
目次
なぜ、その音は心に残ったのか──心の温度に寄り添う「同質の原理」
先日、ある大切な出会いの中で、
私はそのことを痛感しました。
病の進行とともに、
身の回りのこともままならなくなってしまった彼女。
彼女の苦渋の決断を知った朝、
私のどんな言葉も、どこか安っぽく、無力に感じてしまいました。
そんなとき、
ご家族が用意してくれた枕元のスピーカーから流れてきたのは、
Beatlesの『Let It Be』でした。
「なすがままに」「あるがままに」。
今の彼女の苦しさを、
私が言葉で軽々しく励ますことはできない。
けれど、あの語りかけるような歌声だけは、
彼女のすべてを丸ごと包み込み、
肯定しているように見えました。
では、なぜ。
歌詞を頭で理解できなくても、
そのメロディは、これほどまでに心に響くのでしょうか。
心の温度に寄り添う「同質の原理」
明るい音楽が、つらい日に響かない理由
心理学には、「同質の原理」という考え方があります。
悲しいとき、
あるいは心が激しく波立っているとき、
無理に明るい曲を聴いても心に響かないことがあります。
それは、人の心が、
自分の感情とマッチしない音楽を、
長く聴き続けることができないからです。
反対に、
今の沈んだ気持ちと同じ温度感の曲は、
言葉を超えて
「この曲は私のことを分かってくれている」という
深い共感と安心感を与えてくれます。
あの時、彼女の傍らで鳴っていた音も、
今、あなたの耳に残っているその曲も、
心が選んだ
「今の自分と同じ温度の居場所」なのです。
音楽が行う「心の整体」と感情のデトックス
音楽には、
「感情のカタルシス(浄化)」という力があります。
たとえ歌詞を追う気力がなくても、
旋律が心の奥に触れることで、
ぎゅっと溜め込んでいた感情が、
少しずつ解き放たれていきます。
それはまるで、
「心の整体」を受けているような感覚。
音が流れるたびに、
自分でも気づかなかった緊張がほどけ、
自分をそっと抱きしめてあげたくなる。
そんな癒やしが、音楽には宿っています。
もしその歌が、
かつて何度も聴いた「好きな曲」なら、
脳内では快感や安心をもたらすホルモンが分泌されます。
それは、未知の刺激に高揚するのとは違う、
「ここに戻ってくれば大丈夫」という
絶対的な安全地帯に帰るような体験です。
涙で心を調律し、自分を回復させるということ
音に身を委ねる、という選択
音楽は、
「記憶と感情のカプセル」でもあります。
その一曲が、
ずっとそばに残るのは、
かつてその曲に救われた時の
安心感やエネルギーを、
脳が本能的に思い出そうとしているからかもしれません。
心がいっぱいいっぱいのときに、
無理に歌詞を理解し、
前を向こうとする必要はありません。
ただ、その音が流れるままに、
身を委ねること。
それは、
「涙で心を調律し、自分で自分を回復させる」
という、とても優しくて大切な行為なのです。
『Let It Be』。
今はまだ、
「あるがままに」なんて
笑って歌えないかもしれない。
それでも、
今日あなたのそばに残ったその一曲は、
今のあなたにとって、
世界で一番優しい音なのだと、私は思います。
どうかその音色に包まれて、
心穏やかなひとときを過ごせますように。
🍊オハナなこたつの中から、ひとこと
補足|心を回復させるための、音楽の聴き方
・歌詞を理解しようとせず、音の流れだけに意識を向ける
・ボリュームは「会話より少し小さめ」を目安に
・できれば目を閉じ、身体のどこで緊張が緩むかを感じてみる
音楽は、
前向きになるための道具ではなく、
感情をそのまま外に流すための通路です。
このところ、
「記事を読んでいます」と
声をかけていただくことが増えました。
現場での葛藤や、日々の独り言のような文章ばかりですが、それを受け止めてくださる方がいることに、私自身が一番励まされています。
いつも、本当にありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
#言薬®
#訪問看護
#心の調律
#Let It Be
オハナなおうちと言薬®の出会い
私たち「オハナなおうち」が、この【言薬®】に出会ったのは、大坂巌先生の緩和ケアのご講演でした。
「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という先生の信念に触れたとき、心がすっと軽くなったのを今も覚えています。
日々の訪問や暮らしのなかで、変わらずいただける“ご縁”があります。
それは人との出会いだけでなく、言葉との出会いもまた、とてもありがたいものです。
言薬®との出会いは、私にとって貴重な体験でした。
その一つひとつに込められた思いが、私自身の願い──「小さなオハナなおうちであっても、大きなやさしさを届けたい」という想い──と重なったのです。
以来、オハナなおうちではInstagramやブログを通して、この「言薬®」を“心のお薬箱に入れておける常備薬”としてお届けしています。
📖大坂巌医師の新刊『納得する生き方』
大坂巌医師は、20年以上にわたり5,000人以上の患者さんとご家族に寄り添ってきた緩和ケア医です。
「言葉は薬になる」と信じ、【言薬®】を提唱し、医療現場にやさしさを取り戻すことをライフワークとしています。
その集大成となる一冊が、
『納得する生き方:明日死ぬとしたら、あなたは今日、どう生きますか?』(KKロングセラーズ、2025年8月)です。
本書は、
- 人生の最終章ににじみ出る「その人らしさ」
- 病や死に直面するからこそ見えてくる「本当の願い」
- 今を大切に生きるための「言葉の力」
を丁寧に綴り、「自分らしく生ききるヒント」を私たちに届けてくれます。
\㊗️重版決定!おめでとうございます/
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「本当はしんどかったけど、ふと楽になれた瞬間」って、最近ありましたか?
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💊言薬®(ことぐすり)とは、
緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。オハナなおうちInstagramリール投稿等の名言をまとめました。それをオハナなおうちの言薬として、言葉のお薬箱の中に常備薬として入れておきます。疲れた時、癒されたい時、励まして欲しい時、頑張れない時、心が辛いときに、是非言薬を服用ください。そして大坂先生が提唱されているように、私たち一人ひとりが言薬を持ち寄り、大切な方や関わる方に思いやりの心をそえる言葉を伝えることができたのなら、おたいさまのしあわせが広がっていくと信じています。神スキルである言葉が、人々の幸せへと浸透していきますように。
🏷️ 『オハナなおうちの常備薬:言薬®を使用の際の注意』
言薬®は、副作用の少ないやさしいおくすりですが、ご使用の際は以下の点にご注意ください。
⚠ 使用上の注意
- ● 効き方には個人差があります。
無理に「いい言葉だと思わなきゃ」と頑張らなくても大丈夫です。
読んでもピンとこない日は、お茶でも飲んで寝ましょう。 - ● 即効性を期待しないでください。
じわじわと、後から効いてくることもあります。
思い出したときに、ふと心が軽くなるタイプのお薬です。 - ● 言葉に反応して泣けてしまうことがありますが、
それは正常な作用です。むしろデトックス効果が期待されます。 - ● 言薬®は、ご自身だけでなく、まわりの人に分けても大丈夫です。
ただし、押し売りは禁物。そっと差し出すくらいがちょうどいいです。
🌿 保管方法
- あたたかい気持ちのあるところで保管してください。
- 冷蔵の必要はありませんが、冷えた心には常温でじんわり効きます。
❤️ 万が一効きすぎた場合
- ほほえみが止まらない、他人にやさしくしたくなるなどの症状が出ることがあります。
- その場合は安心して、そのままお過ごしください。
まとめ
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
リビングルームにはコメント欄がありますので、心がしんどい時に元気になれる好きな言葉を教えて下さいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

