朝がつらいあなたへ。心が少し軽くなる“言葉の処方箋”5選【言葉のお薬箱】

目次
🌙 処方効果|朝がつらい日に、そっと効く言薬®
☀️ 朝がつらいあなたへ。
連休明け、月曜の朝、季節の変わり目……。
朝がくるのが、少ししんどいなって感じる日、ありませんか?
「ちゃんと起きなきゃ」と思うのに、身体も心もついてこない。
ただ布団の中で、ため息だけが先に動き出す──
そんなしんどいの朝をほんの少しゆるめる
心に効かせておきたい言葉の処方箋を用意しました。
言薬®は、すぐに効く“魔法”ではありません。でも、明日の朝のあなたが少しだけ楽になりますように──
そんな願いをこめて、
“やさしめの5錠”、静かにお届けします。
🧭 この処方が効くかもしれない、あなたの朝
- 起きることが「戦い」になっている
- 何かに向かう準備が、どうしてもできない
- 昨日までの疲れを、まだ引きずっている
- とにかく「朝」がこわい…
ここから先は、目を細めながら読んでもらって大丈夫です。
まぶしさに目を細めて、そっと読む「言葉のお薬箱」へようこそ。
💊 今朝の言薬® 処方内容
① 「今日は、昨日より少しだけ“心が起きる”日でもいい。」
- 効能:心のエンジンを焦らず温める
- 用法:起き上がれなくても、耳だけでもこの言葉を受け取ってください
- 副作用:少し涙が出るかもしれませんが、そのままで大丈夫です
② 「朝がしんどいのは、“がんばりすぎたサイン”かもしれない。」
- 効能:自己責めのブロック/疲労の正当化
- 用法:動けない朝、自分にやさしく唱えてください
- おすすめ併用:深呼吸・ぬるめのお茶・誰かの声
③「たとえば100万回のうち たった一度ある奇跡 下を向いてばかりいたら 見逃してしまうだろう」─ Mr.Children『ヒカリノアトリエ』
- 効能:前を向く力を少しずつ取り戻す
- 用法:通勤途中、空を見上げるタイミングで
- 補足:この言葉をリズムにして歩いてみてください
④ 「朝を迎えられた。それだけで、今日はもう一歩踏み出してる。」
- 効能:自己肯定感の回復/スタートへの小さな自信
- 用法:スマホを開いた瞬間に思い出して
- 注意点:人と比べすぎないでください、自分だけの一歩です
⑤「何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること。それだけです。」
─ Audrey Hepburn
- 効能:本質への回帰/焦りのデトックス
- 用法:“やらなきゃ”に追われる前に、一度心に置いてから動き始めてください
- 備考:笑えない朝でも、楽しむ気持ちだけは手放さずに
🏠 オハナな縁側から、ひとこと
朝の光が、どうしてこんなにまぶしく感じる日があるんだろう──
そう思ってしまう日は、きっと心がまだ起きたくないだけなのかもしれません。
でも、焦らなくていい。
目を細めながらでも、今日を迎えられたあなたは立派です。
起きられただけで、もう十分。
うまくできなくても、今日はまだはじまったばかり。
言葉たちが、そっとあなたのそばにありますように。
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🌱 終わりに──言葉のお薬箱より
朝がしんどい日も、夜が眠れない日も。
わたしたちの心には、
静かに寄り添ってくれる「言葉の処方」が必要なときがあります。
誰かの心に、ひとすじの風と、ひとかけらの光を──
そんな想いで、この「言薬®」をお届けしています。
あなたの心の中にある“タネ”が、
そっと育まれますように。
📌次回の処方予定:がんばれない日に効く言薬®
📂シリーズ記事はこちらから ▶︎📚オハナな図書室|言葉のお薬箱
シリーズでお届けしている「言葉のお薬箱」
次回は、がんばれない日に効く言薬®を予定しています。
よかったら、また心の処方棚をのぞきにきてくださいね。
言薬®とは
言薬®(ことぐすり)とは、緩和ケア科の医師の大坂巌氏が提唱した「思いやりのある肯定的な言葉は薬になる」という考え方です。
日本には古来から言霊(ことだま)という考えがあり、発した言葉にはこの世界に何らかの影響を与える力があると信じられています。元ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長の高野登さんは、「食べたものが体を作り、聞いた言葉が心を作り、発した言葉が未来を作る」と言っています。
医療者が発する言葉も、患者さんやご家族にきっと大きな影響を与えているはずです。科学技術の進化に伴って、医療現場は大きく変わってきました。予約、受付、診察、検査、入院、治療などあらゆる面で、医療者も患者さんも新たなテクノロジーの恩恵を受けることができるようにはなりました。それでも、私たちが忘れてはならないものは、言葉のもつ力を意識することではないでしょうか。使い方を間違えれば、発する言葉は患者さん・ご家族だけではなく同僚をも傷つけてしまうことになりかねません。
哲学者の池田晶子は、「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である」と明言しています。私たちは誰もが、自分が発する言葉で患者さんを癒すことができる尊い存在であるという証でしょう。120年前に発行された書籍の中で、ラルフ・ウォルドー・トラインはこう予言しています。「いつか、医師が身体を治療し、癒すのではなくて、心を癒し、それによって身体を癒すことを仕事にする時代が来るだろう。」
言葉は薬になるということから、「言薬(ことぐすり)」という考え方にたどりつきました。そして、より多くの人に広めたいという願いから、2023年4月には、商標登録(登録第6689605号)を取得することができました。私たち一人ひとりが、患者さん・ご家族の心を癒し、かけがえのない存在となるためには言薬が欠かせません。薬を処方できるのは医師だけですが、言薬は誰にでもいつでも処方することができるはずです。
みなさまにも言薬をご自由にお使いいただき、言薬を広める仲間になっていただければ幸いです。
社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科
岡山大学病院 緩和支持医療科 大坂 巌※現静岡県きせがわ病院副院長として在職中です。
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afad
大坂 巌 医師
臨床対話コーチ
1964年1月27日東京都生まれ。 筑波大学第二学群生物学類卒業、筑波大学大学院環境科学研究科中退、千葉大学医学部医学科を卒業し、31歳で医師免許取得。医療者の対話力向上を目指し、コーチングスキルを活かした臨床対話コーチングを開発しました。 言葉は薬になるとの考えから「言薬(ことぐすり)」を提唱しています。
・日本緩和医療学会 指導医
・国際コーチング連盟 認定アソシエイトコーチ
https://www.resume.id/works/470070c5b0a5afadより
まとめ
── 言薬®を通して、オハナなおうちが願っていること
言葉は、すぐに答えを出してくれるものではありません。
でも、心の奥に小さなタネが眠っているとしたら、
言薬®は、そのタネにそっと水をあげるような存在でありたいと思うのです。
眠れない夜や、ひとりで抱えこみそうな日々のなかで──
ふとした言葉が、ひとすじの風になって呼吸を整え、
ひとかけらの光になって、あなたの心の中をそっと照らす。
「オハナなおうち」は、そんなふうにして
あなた自身があなたを支える力を、静かに取り戻していくお手伝いができたらと願っています。
あなたの中にある、まだ芽吹いていない強さややさしさが、
いつか、自分自身にも、誰かにもやさしく伸びていく日が来ると信じて。
今夜も、ここに来てくれてありがとう。
またいつでも、心に風を通しに来てくださいね。
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの心に刺さった言葉をぜひ教えて下さいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。
\またのぞきにきてくださいね/
オハナなおうちの「言葉のお薬箱」では、
夜だけでなく、朝や、誰かを想う気持ちにも効く言葉をそっと準備中です。