17万部突破!「102歳、一人暮らし。」哲代おばあちゃんの名言と生き方を徹底解説

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石井哲代さん、㊗️105歳おめでとうございます。今日は推しの生誕祭でございます。哲代さんとの出会いはSNSでした。広島県在住のスーパーお年寄りとして地方の情報番組や新聞社でドキュメンタリー番組を観て、一目惚れです。
人柄は年齢に左右されるものではありませんが、超高齢となればなるほど日常生活を営むことでさえも栄誉に値します。今だからこそ、彼女の言葉が心深くに沁み入ってきます。年の功がピカピカと彼女の魅力を増し、存在がチャーミング。コスパやタイパの価値を重視される昨今、哲代さんの周りだけ、特別にゆっくりと時が流れていて、それがとても贅沢に感じます。
今ちょうど全国のミニシアターで哲代さんのドキュメンタリー映画が上映されていて、映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』監督:山本和宏、ナレーション:リリーフランキー、(リリーさんの声も魅力的ですよね)

老いてもなお、ごきげん!哲代さんの心も身体もさびない生き方
北海道で上映予定は
シネマトータス(苫小牧市) 2025/05/10
シアターキノ(札幌市)2025/06/07〜06/13
【哲代さんのコメント】のんきのんきで100年がすぎました。生きとるからこそできることがいっぱいですよ。友達とも話ができるし、花も摘まれるし。うららかな日が続く100歳はうれしいです。ありがたい人生です。「でした」で言うたらいけん。「ing」でいきましょう。
ね、ラブリー❤️でしょう。
推しごとですから、書籍を紹介します👍
『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(2023) 石井哲代、中国新聞社 著 文藝春秋 刊
『103歳、名言だらけ。なーんちゃって』(2024)石井哲代、中国新聞社 著 文藝春秋 刊
座右の銘『さびない鍬でありたい』
56歳まで小学校教諭だった哲代先生、教え子たちも80歳代を筆頭にたくさんの子どもたちの教育に携わってきました。教え子は80歳であっても哲代先生を前にすると子供に戻ってしまうくらいですので、深い愛情をかけてきたことでしょう。そんな哲代さんは30年間欠かさず日記をつけることを寝る前の日課としています。その日の出来事の覚書だけに留まらず、時には内省や「自分を励ます名人」としてのセルフケアになり、心がすーっとするそうです。当書籍は日記形式で哲代さんの暮らしぶりが紹介されています。
日々の野良仕事や人とのつながり、日常を一生懸命に過ごしているのですが、意固地になってクタクタになりながらもひとり暮らしにしがみついている様子は全く感じません。当たり前のことを当たり前に楽しんでいらっしゃることが、不思議と憧れます。落ちているたくさんの石ころを面白い石ころにしてしまう特殊な(?)能力を持っているんじゃないかしら笑。でもところどころ、人間臭さもあって、それも魅力です。
家の前の50歩ほどの下坂を後ろ歩きで下ると円背のバランスが取りやすいのでしょう、生活に基づいた知恵ですよね。そして真っ赤なポルシェのような愛車のシルバーカーを「タッタッタ」と呼び、相棒に乗りこみ快適にお出かけします。
『正月には早いけど干していた黒豆を炊きました。黒豆は「苦労豆」苦労しますようにと願って黒豆をいただくんです。苦労することで見えたり感じたりすることもあるでしょう。どう乗り越えようかって考えますもんね。苦労のない人生はつまらんです。なんちゃって。口ばかり達者でございます』
苦労は勝手でもしろ、そんな捉え方は時代錯誤ですか?私にはコスパやタイパの価値なんて時空を超えてしまうくらいの豊な生き方に感じます。
子供がいない哲代さんの心のゆらぎも素直に語られています。入退院を繰り返したことがきっかけで、自分の好きに生きることに執着したら周りに迷惑をかける、一人暮らしを諦めて施設に入所するという選択が頭から離れない状況がありました。弱気の虫が出てしまっていた時に、姪さんのサポートするよという言葉で心がパッと晴れて、家に帰ってまた畑を耕したい気持ちに不思議になれたとありました。入院を契機に諸行無常であることや、日常がどれだけ難しくて尊いものかと、弱気の虫が出てしまった自分に鍛え方が足りんと鼓舞されるところもさすがです。
1冊目で全国にファンができたと続編『103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること』が翌年に出版されました。たった一年の経過であっても、いよいよできることが少なくなってきたことを気落ちしながらも、いつもの哲代節で、弱気の虫を追い払ってしまいます。哲代おばあちゃんの名言は、103年の人生経験から生まれた「自分の心に言い聞かせている言葉たち」が中心です。日々の生活で感じたこと、困難を乗り越えるための知恵、そして人生を前向きに生きるためのヒントが詰まっています
『103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること』
- 「長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって」
- 「体は思うように動かんけれど、心だけは自由です」
- 「物事のいい面を見て、前を向いて生きましょう!」
生き方のポイント
- 弱気の虫を退治する
足の痛みやできることが減って気落ちする日もあるが、「弱気の虫を退治して自分を励ます」ことで、明るく機嫌よく過ごすことを大切にしています。 - 自分をご機嫌にする工夫
「ひとり時間」の楽しみ方として、アルバムをめくる、ドリルを解く、甘いものを食べる、特等席に座る、詩を書くなど、自分をご機嫌にする小さな習慣を大切にしています。 - 人とのつながりと感謝
小学校教員時代の教え子や近所の人々との交流、家族や周囲への感謝を忘れず、孤独を感じても「全国に知り合いができたようでうれしい」と語ります。 - ユーモアと前向きさ
年齢を重ねても「100歳?さばを読んどりました、103歳じゃそうでございます」とユーモアを忘れず、読者の悩みにも経験と笑いを交えて答えています。 - 人生を否定しない
「しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね」と、落ち込むことがあっても自分を責めず、人生を肯定的に捉える姿勢が貫かれています。
ディサービスの様子がとても印象に残りました。多くの人がサービスを利用することだけに終始してしまいますが、みんな哲代さんの隣の席に座りたがるくらいのムードメーカー。歌もレクも力一杯参加して盛り上げ係、リハビリを受けながら教え方が上手と褒め、利用者にもスタッフにも心地よく過ごしてほしいという願いが伝わります。態度価値の大切さや幸せについて、しれっと背中で教えてくださっていますよね。今日も、推しが推しで尊い❤️
まとめ
哲代おばあちゃんの名言と生き方は、長寿社会を生きる多くの人に「年齢を重ねても、心は柔らかく、機嫌よく、前向きに生きること」の大切さを教えてくれます。日々の小さな楽しみや人とのつながりを大切にし、困難にもユーモアとしなやかさで向き合うその姿勢は、まさに“人生100年時代のモデル”といえるでしょう。これからも推しの尊さを噛みしめながら、メンターとして心に刻んでいけたらと思います。いずれはそんな哲代のような生き方を味わってみたいです。
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。リビングルームにはコメント欄がありますので、何かリアクションしていただけたら励みになります。お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。
石井哲代(いしい・てつよ)
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。
20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事に勤しむ。
近所の人からは、いまも「先生」と呼ばれている。
26歳で同じく教員の良英さんと結婚。
子供はおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題に。