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初心者さん必見!!介護の準備ってどうしたらいいの?

はじめての介護に介護する方も介護される方も戸惑ってしまいますよね。おたがいさまのHAPPYな介護生活のためのポイントをご紹介します!介護の準備がわかると少し心の余裕が生まれ、穏やかな在宅介護をスタートできることを願っています。

介護初心者の心構え


介護ってどんなイメージでしょうか?介護をされる方、介護を支える方、介護を受ける方それぞれの立場で思いも違いますよね。周りに迷惑をかけたくないという考えも根強いです。

H28年の厚労省の高齢社会に関する意識調査においても、​​自身が望む介護の姿については、「家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあ れば自宅で介護を受けたい(37.4%)」が最も多く、自宅で過ごしたいが家族に依存しないという希望が表れています。

(2016年 厚労省「高齢社会に関する意識調査」より抜粋 )

いつかは身の回りのことがままならなくなる日が100%やってきます。自分がそんな立場になったことを嘆かれる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな介護のノウハウの前に、大切にしたいことがあります。前提として、介護を受ける方はどんな在宅生活を望んでいますか?介護を担う方はどんなふうに過ごすことを望んでいるでしょうか?お互いのイメージを共有しましょう。お互いの意見が違っていたとしても、そう考える根拠としては大切な相手を思ってのことではないでしょうか?気持ちがわかることはこれからの未来へのひとつの羅針盤となります。

そして、今抱いている心配や困っていることを言葉にしてみましょう。介護スキルは日々実践でスキルアップできますが、まずは心をできるだけ整えて肩の力を抜き、支える専門職との信頼関係を築くことも大切だからです。得てして、何を質問して良いかもわからないということもありますよね。そういう気持ちでさえも言葉にすることが、周囲への理解を助けます。

介護生活とは

どんなふうに暮らしたいのかと、ふわっとでもイメージがついたら、次はお世話を受ける環境、場所について考えてみましょう。前述の意識調査によっても、前提がそろえば、自宅で過ごしたいと多くの方が希望しています。介護困難となっていることによって、自宅で過ごすための準備も千差万別です。歩けないから車椅子ではなく、歩けないから車椅子をレンタルしてどう過ごしたいのかと広がりを持てることが生活の質の向上につながります。さらに介護保険法で唱われていることを抜粋すると、

尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。

(平成9年介護保険法第1章第1条、第4条より抜粋)

このことから、単なる困っていることのお世話だけでは介護保険の理念に則したケアとは言えず、どんなに立派なケアであっても介護される方の能力を奪うケアになってしまうと理念に反することになるのです。お互いにイメージを共有しながら、困っていることをわかりあい、その人らしさや家での固有の役割を支えながら、身体も心も機能維持できるように暮らしを支える方策を相談していきます。

介護おすすめグッズ紹介

介護される方によって困っていることが違います。実際に退院すると状況が変わっていることも少なくありません。家にあるもので代用したり、100均を利用したりと少しずつプラスしていくことをおすすめします。

◇寝たきりでご自分で身体を動かせない場合の一例

介護保険福祉用具貸与
リクライニング機能付き特殊寝台(頭・足・高さが調整できる3モーター以上)*その他ベッドの付属品はお好みでベッド設置する位置は介護しやすいように、周囲は人が通れるくらいの余裕があったほうがベター。ご家族の目が届きやすいようにリビングにベッドを設置する方も多いです。

自動体位交換つきエアーマット(体位交換器)ご家族が介護負担の軽減のためにも、ご本人の褥瘡予防のためにもおすすめします。船酔い予防のスモールチェンジ機能が人気です。
・その他:車椅子や腰が曲がっている方はU字クッションなど

介護グッズ(市販品購入など)
寝衣:パジャマや前開きの下着や上着で過ごす方が多いです。昼間は着替えて、メリハリをつけたいという方もいらっしゃいます。お好みの心地のよいものでよいと思いますが、着替えをしやすい伸縮性の富んでいる生地であると双方ともに楽だと思います。

シーツ:季節にあわせて冷感や温感作用の素材を選ぶ方が増えています。汚れ予防に防水シーツ、使い捨てやペット用を代用することもあります。

:お好みの大きさ・形のものを利用している方が多いです。長時間圧迫があると頭や耳にも褥瘡ができることもありますので低反発クッションや手作りジェルパットで除圧します。  →手作りジェルパットの作り方

お好みの掛け布団:軽いものが好まれます

バスタオルタオル:掛けたり、丸めてポジショニングしたり、水分を拭いたりと重宝します。

オムツや尿パット:ご本人の意向や介護のしやすさで相談させて頂きます。大きく分けて、テープ式とパンツ式があります。※体型が変わるとサイズも変化するので適宜提案させて頂きます。 

保清物品
・口腔ケア〜ご自分でのうがい・歯ブラシが難しくなれば:ガーグルベースン(うがい受け)、口腔ケアスポンジ歯磨きティッシュ・口が乾くようなら口腔用ジェル

身体・洗髪
①家庭用浴室でシャワーできるなら、浴室椅子など準備
②希望があれば訪問入浴サービスも利用できます。
③清拭ならタオル・バケツ・お好みで清拭剤→オムツ内の保清は使い捨ておしり拭き泡状おしり清拭剤が便利です。
※空ペットボトルのキャップに穴を開けてシャワーボトルを作ると手軽なおすすめ便利グッズです

まとめ

貸与されるベッドは状態にあわせて対応してもらえますが、寝ているご本人の移動も含めて交換の時は大ごとになるので、ある程度先を見越してレンタルした方がよいです。物品については、ドラッグストアの介護コーナーも充実している分迷いますよね。訪問看護師やヘルパーと相談しながら、その状況に応じてぼちぼち準備すると無駄にならずにいいと思います。今回のご紹介した以外に介護の準備でお困り事がありましたら、ご質問頂けると幸いです。できるだけお答えできたらと思います。


バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。リビングルームにはコメント欄がありますので、何かリアクションしていただけたら励みになります。お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

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