オハナな管理人日誌weekly 2024.10.8→10.15
Instagramで投稿中のオハナなおうちの『オハナな管理日誌』のweeklyバージョンです。ダイジェストというより、リライトや加筆をしていることが多いかもです笑。管理人のバイアスが100%かかっておりますが、在宅看護の枝葉としての読みものとして楽しんで頂けたら幸いです。
これからの過ごし方について
《オハナな管理人日誌 2024.10.8→10.15》
つじつまが合わず、いつもと違う行動をとるとき
▶︎このような状態をせん妄と言います
一般的には、あまり知られていないことなのかもしれません。現場では割と多くみられるのですが、周りの方はびっくりされることが多い印象です。
どうしてこんなことがおこるのでしょうか?
酸素が少なくなったり、肝臓や腎臓の働きが悪くなって、有害な物質が排泄されなくなるので、脳が眠るような状態になるからです。
普段の様子と違うご本人にびっくりしてしまうかもしれません。
このようなお気持ちは当然のことです。ひとりで考え込まずに、そばにいる誰かにお気持ちをお話ください。医師や看護師にいつでも相談してください。
ご家族はこんなふうにしてあげてください。
何か話しているがよく分からない。
⚫︎どのようなことを話そうとしているのか想像してみてください。本当にあった昔のこと、今気がかりになっていることやしておきたいこと、あるいは口の渇きやトイレに行きたいと伝えようとしていることもあります。
⚫︎時間や場所が分かりにくくなることは多いですが、ご家族のことが分からなくなることはめったにありません
⚫︎つじつまが合わない時は、患者さんの言うことを否定せずにつきあい、安心できるような会話をしてください。「間違いを正す」ことは患者さんを傷つけることがあります。
そばで何をしていいか分からない…、話しができないことがつらい…
普段の通りに声をかけたり、静かに足をマッサージしたり、ただ部屋の中でご家族でお話されている声が聞こえるだけでも患者さんはホッとされることが多いです。
疲れてクタクタになってしまった…
⚫︎まず、あなた自身が休めるような工夫を看護師とご相談ください。他のご家族にも協力してもらいましょう。看護師もお手伝いします。
⚫︎日中患者さんが休まれている時は、それに合わせてお休みください。
興奮状態になると、どうしていいのか…
⚫︎すぐ看護師をお呼びください
⚫︎看護師は口の渇きや排泄などの不快なことがないかを確認して対応します。
⚫︎何かお薬が必要か相談します。お薬には、ウトウトできるくらいの弱いものから、完全に眠れるものまで何段階かありますので、意向と状態をみて決めます
自分が決めることが負担だ…
「患者さんが以前に望まれていたこと」でご存知のことを教えてください。ご家族に全て決めていただく必要はありません。一緒に相談して一番よいと思われることをしていきましょう。
※引用文献:「緩和ケア普及のための地域プロジェクト:OPTIM study(厚生労働科学研究 がん対策のための戦略研究)」による、『これからの過ごし方について』
一病息災
《オハナな管理人日誌 2024.10.13》
久しぶりに近況について書いてみようかな…。10月に入ってすぐ、病休でダウンしてしまいました。これまで、それなりにかわしてきましたが、肉体は回復しない仕様になってきていることを実感しました、実感するしかなかったです…。
これまではどちらかというと、支援する側が多い人生でしたので、支援者としては、ダウンする貴重な経験でしたね。起き上がれないくらいの倦怠感、朝なのか、昼なのか、夜なのか寝ては覚めて、寝ては覚めて、こんなに寝てても夜も眠れる。家族に買い物を頼めるのは、ありがたい。おひとりさまなら、唸るしかないな…それでも案じてくれる存在があれば、辛さも乗り越えられるかも…。
冷蔵庫から2ℓのペットボトルのイオン飲料をコップに入れて飲むことさえも、ためらいながら、なんで500mlのペットボトルの飲み物にしてくれないのよと、そんな些細なことに失望して。
ありがたいことに回復できたので、こうして日誌を書いているのですが、いつかは目が覚めない時が必ずやってきて、やはりその時に今まで人生すべての大決算をすることになるんでしょうね。当たり前が当たり前にならなくなる時、日常がどんなに幸せなことに気づかされます。これも全て関わりの中で教わった大切なことです。
たとえ今日が人生の最後の日だとしても、ひとつひとつの日常を満足して過ごす積み重ねだけが、再現性のある幸せな人生の過ごし方だと思いませんか?
まとめ
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。リビングルームにはコメント欄がありますので、何かリアクションしていただけたら励みになります。お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。