介護保険が変わっても変わらないもの。すまいで育てる、しあわせの話【オハナな管理人日誌】

「報酬が上がったんだね、よかったね」
利用者さんに制度改正の説明をすると、そう言われると思います。訪問看護が認めてもらえたということですから、たしかに、そうなんです。でも正直に言うと、素直に喜べなかった自分がいました。
働く側としては、ベースアップが認められたのはそりゃ、うれしいことです。世間一般の給与に少しでも近付くことになりますから。でも頭の中ですぐ浮かぶのは、利用者さんのこと。物価が上がって、生活が大変になっている人が多い中で、保険料も利用料も上がっていく。「必要なことだから」ってわかってくださっているとは言え、伝えるたびにどこかが苦しくなります。
介護保険だけに頼ると、苦しくなる
改定のニュースが出るたびに、「また値上がりする」「制度が改悪された」とネガティブな言葉がSNSに溢れます。その気持ち、わかります。でも少し立ち止まって考えてみると、私たちはいつの間にか「介護保険の中だけで幸せを探そう」としていないでしょうか。
財源が限られている以上、制度は変わり続けます。少子高齢化が進む未来は、ほぼ確定しています。その現実に囚われて、暗い気持ちになり続けるのは、少し早くないですか?
おたがいさまが、幸せの化学反応を
介護保険はあくまでも公的な支援の仕組みです。みんなが平等に、同じ濃度で同じ温度でサービスを受けられるよう整えていくのは当然のこと。財源が限られれば、分け合う仕組みに変えていくのも仕方ない。それはそれで、日本で暮らせる良いことのひとつだと感じています。
でも、そこだけを頼りにしなくていいと私は思います。
制度の外側に目を向けると、実はもっと自由に、もっと豊かに幸せを育める場所が、きっとあります。一緒に住む、声をかける、おかずをちょこっと分け合う。そういう小さな「おたがいさま」の積み重ねが、身体の機能を保って、孤立を防いで、心を支えてくれる。介護が必要になる手前で、暮らしの中に安心を育てていくこと。
これって、介護予防支援とは少し違います。支援する側とされる側が決まっているわけじゃない。今日助けてもらった人が、明日は誰かの支えになる。
そのベクトルが決まっていない関係性の中に、幸せの化学反応が起きるんじゃないかと思っています。
私がオハナなおうちで育てたいのは、そこです。
そういう場所が、今の私には必要でした。
しあわせは、誰かに与えてもらうものじゃなくて、自分の心が決めるもの。制度が変わっても、自ら育む幸せは、そう簡単には変わりません。
そんな場所をつくりたくて、オハナなおうちを動き始めています。「こんな場所があるのか」と思ってもらえたら、それがもう、おたがいさまの始まりです。
オハナな縁側から、ひとこと
介護保険が変わるたびに、複雑な気持ちになります。きっとこれからも。でもその複雑さを抱えたまま、制度の外側で自分たちにできることを育てていく。複雑な気持ちも、きっとそのための燃料になる。そう思いながら、今日も旭川の空の下に立っています。
あなたの理想の居場所は、どんな場所ですか?
ぜひ、声を聞かせてください。
よかったら気軽に、リビングルームのコメント欄から話しかけてください。あなたと出会えることを、楽しみにしています。
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。
今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

