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七夕や ろうそくだせの 声さがす【オハナな川柳】

北海道に残る風習「ろうそくだせ」

あの夜の声が消えた町で、そっと耳をすました一句。

七夕や 
ろうそくだせの 
声さがす

子どものころ、浴衣を着て「ローソク出せ〜出せよ〜」と唄いながら、
近所の家々を提灯片手にまわった記憶。
ちょっと照れながら、でも楽しくて、町の夜が特別に感じられた──
そんな風景、覚えていますか?

地元では、「ろうそくだせ」という七夕の風習が薄れてきている印象です。
浴衣姿の子どもたちが提灯や行灯を手に、歌いながら家々をまわり、
かつてはろうそくを、今ではお菓子をもらう夏の楽しみのひとつ。

地域によっては7月7日、北海道などでは8月7日に行われるこの行事は、
青森のねぶた祭りの「灯り」に由来するとも言われています。
町内会が主催することもあり、
地域の人と人をつなぐ、あたたかな風習でもありました。

でも──
最近は、ずいぶん静かになりました。
町の明かりも、子どもたちの声も。
「今年は聞こえるかな」
そう思って耳をすましてみても、
あの歌声はどこからも聞こえてこない。

それでもなぜか、七夕の夜が近づくと、
ふと、どこかで“あの唄”が聞こえてくるような気がして、
気がつけば、私はその声を“探して”いる自分に気づきます。

聞こえないものに、耳をすますこと。
それはもう、音じゃなくて、記憶の中の“灯り”なのかもしれません。

🦉オウル先生の豆知識

「ろうそくだせ」は、北海道の一部地域で七夕の夜に行われる伝統行事。
浴衣姿の子どもたちが提灯を持ち、「ローソク出せ~」と歌いながら家をまわります。
もともとはねぶたの灯りに使うろうそくを集める目的だったとも言われ、
現在ではお菓子をもらうスタイルに変わりながらも、
町に夏の風情とコミュニティの温かさを運んでくれる、大切な風物詩です。
あなたの町にも、そんな唄が響いていた日があったかもしれませんね。

🏠オハナな縁側から、ひとこと

風習が薄れていくのは、やっぱりちょっとさびしい。
けれど、「あの唄が好きだったな」「また聞きたいな」と思える気持ちが、
きっと、誰かの心に灯りをともしてくれる。
声は聞こえなくなっても、
私たちの中にはちゃんと残っている。
灯りも、唄も、笑い声も──その記憶をたどるように、
今日も一句、そっと詠みたくなりました。

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まとめ

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、感想やつぶやき等々、よかったら書き込んでくださいね。いつも励みにさせて頂いております。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

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