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風が抜けて、見えてくるものがある【管理人日誌】

滞っていた心に、ふっと風がとおるとき

気がつけば、ずっと同じことをぐるぐる考えていた。
閉めきった部屋のように、頭の中がもわっと曇って、
出口のない不安だけが、静かに積もっていくような日。

「なんでわかってもらえないんだろう」
「私ばっかり頑張ってる気がする」
「この気持ち、どこにしまえばいいの…」

そんな思いを抱えていると、
だんだんと、自分のことしか見えなくなっていきます。
まわりの景色も、声も、色あせて見えることさえある。

でも、不思議なことに──
ある日ふっと吹いてきた風や、
誰かのさりげない一言に、
その曇りが、やわらかくほどけていくことがあります。

この前、家具の展示会で見かけた、
ちょっと変わった椅子に、私は心を掴まれました。

名前は『視座(しざ)』。
映画『マトリックス』のエージェント・スミスのような、
強面のおじさんの“頭の上”に座る椅子。

──お尻で踏まれるスミス。

思わず笑ってしまうようなユーモア。
だけど、その“視座”という名前に込められたメッセージは、
ただのジョークじゃありませんでした。

「立場を変えてみると、見える世界が変わる」
──そんな椅子からの無言の問いかけ。

自分の視点にこだわっているときって、
心の窓が曇ってしまっているのかもしれません。
でも、遊びごころやユーモア、
ちょっとした驚きが、
その曇りをスッと吹き飛ばしてくれる。

そのとき、
私の心にも、確かに風がとおった気がしました。

風って、自分ではつくれないけれど、
風が吹くことを、信じて待つことはできる。

そして──
風が抜けたあとの静けさの中で、
今まで見えなかった景色や、
誰かの思いや、
自分自身の声に、ようやく気づけることがあるのです。

🏠オハナな縁側から、ひとこと

心がいっぱいいっぱいになるとき、
見えているつもりの景色も、
本当はとても狭くなっていることがあります。

でも、風が抜けたあとは、
なぜか少しだけ深呼吸がしやすくなる。
それはきっと、自分の外の世界が、
また少し広がった証なのかもしれません。

焦らなくてもいい。
見えなくなる日もあるからこそ、
また見えてくる瞬間が、ありがたく思えるんです。

今日、あなたの心にも、
そっと風がとおりますように

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『今日のひとことケア』とは?

忙しさや不安、さみしさを感じる日常の中で、
ふと心に寄り添ってくれるような、
あたたかくて、やわらかい言葉があります。

『今日のひとことケア』は、
出会った温かい言葉たちを届けるシリーズです。

体のケアと同じくらい、心のケアも大切に。
小さなひとことが、あなたの一日をやさしく包み、
ふっと息をつける時間となりますように。

誰かに届けたい「やさしいひとこと」はありますか?

あなたが出会った「心がふっと軽くなった言葉」、
誰かに届けたい「やさしいひとこと」はありますか?

『今日のひとことケア』では、
皆さんの「心を癒す言葉」「大切にしている一言」を募集しています。

・自分を励ました言葉
・誰かにかけてもらってうれしかった一言
・暮らしの中でふと思い浮かんだフレーズ など

投稿はコメントやDMでお気軽に。
あなたの言葉が、誰かの今日を支える力になります。

まとめ

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの大切にしたいやさしいひとことをぜひ教えて下さいね。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

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