暮らしの記憶をたどりながら──中古物件内見がつれてきた“次の暮らし”の物語

目次
中古物件の内見で出会った“暮らしの記憶”
図面では見えない、生活の跡にふれる時間
いま、シェアハウス用の中古物件を内見しています。
図面には描かれない “暮らしの記憶” をたどりながら、
ここで新しい生活が始まったときの動線、日当たり、部屋のつくり、庭先の木々を一つずつ確かめています。
美装が入っていても、そこにあった暮らしの温度はそのまま残っていました。
照明シェードの選び方や、少し変わった間取り。
どれも前の家主さんがその時々の生活に合わせて工夫した“小さな物語”です。
前の家主さんの気配が残る場所たち
不動産屋さんに伺うと、
この家の持ち主は高齢になり、自宅で過ごすことが難しくなって手放されたとのこと。
その背景を聞いた途端、目の前の空間に漂う“気配”の意味がすっと深まりました。
家というのは、誰かの時間を静かに吸い込みながら、
その人の価値観や生き方を形として刻まれていくものだと、改めて感じました。
次の暮らしの“物語”をどう組み立てるか
メンバーのひと言が気づかせてくれた視点
あれこれと部屋の設定の未来予想図を描きながら内見していると、メンバーのひとりが
「もしこの家をシェアハウスにできたら、
元の家主さんも戻ってきて、みんなで一緒に暮らせるかもしれないね」
その言葉を聞いた瞬間、
“この家で続く物語” が、急に具体的な風景として胸の中に広がりました。
ああ、そうなんです!とも暮らしのシェアハウスは単なる物件では収まらず、ここで生活をともにしながら、それぞれの物語の続きを育んでいく暮らしの場なのです。
内見を重ねて見えてきた、譲れないこと・妥協できること
まだ物件の決定には至っていません。
それでも、内見を重ねた分だけ、
シェアハウスとしての譲れない条件や、妥協できる部分、
そして必要な改修ポイントが、少しずつ明確になってきました。
これは単に「家を探す」という作業ではなく、
誰かの暮らしの続きをつくる行為 なのだと実感しています。
物件探しのようでいて、出会いの物語でもある
味わい深い不動産屋さんとのやり取り
案内をしてくださる不動産屋さんがまた、いい味を出していました。
「こんなシェアハウス、この町にあるのかい?」
(無いんです!)
と笑い合ったあと、
「お正月も挟むし、じっくり考えてごらん」
と静かに背中を押してくれました。
この家が醸し出すリズムなのか、
あれこれ急がなきゃと急かされているような気持ちが、ふっと落ち着いていくのを感じました。
おまけ:オハナなおうち図鑑 No.001|長老いえじぃ

おうち仙人(長老いえじぃ)との出会いが象徴するもの
なんだか記事をまとめていると、こんなキャラクターが話しかけてきました。
“おうち仙人”=長老いえじぃ なんて名付けてしまって笑。
前の暮らしの気配を抱えながら、
次の暮らしの芽を静かに見守ってくれる存在。
この長老いえじぃが、見えないながらもシェアハウスに住み着いてくれないかな。
分類・特徴・性格・ひとこと
【分類】 おうち属・座敷わらし科(じぃさまタイプ)
【特徴】
・暮らしの跡を読むのが得意
・急かされると黙りこむ
・陽だまりでよくうとうとする
・外壁のキズや古い照明が大好物
【性格】おだやかでのんびり。長年の経験で、家の“伸びしろ”を静かに見抜く。
【好きな場所】縁側、こたつ、日当たりのいい窓辺。
【いえじぃのひとこと】「家も人も、急には育たんのじゃ。」
まとめ
バーチャルもリアルも、シェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。
リアルシェアハウスの進捗状況は順次ご報告できたらと思います。お楽しみに〜。
リビングルームにはコメント欄がありますので、一緒にこのシェアハウスを育みませんか?ぜひ教えて下さいね。
お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

