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毎日毎日が人生なのです──かがくいひろしが心に刻んだベテル施設の言葉【今日のひとことケア】

💊 今日のひとことケア「毎日毎日が人生なのです」

『だるまさんが』で知られる絵本作家・かがくいひろしさんの展覧会を訪れたとき、
胸の奥に深く残る展示がありました。
それは、ドイツ・ビーレフェルトの「ベテル施設」で働く修道女の言葉を、
かがくいさんが大学寮のベッド脇に貼っていた自筆メモとして紹介したものでした。

『効果があればやる。効果がなければやらないという考え方は、合理主義といえるでしょうが、
これを人間の生き方にあてはまるのはまちがいです。
この子どもたちは、ここでの”毎日毎日が人生なのです。”
その人生をこの子どもなりに喜びをもって、充実してきていくことが、大切なのです。
わたしたちの努力の目標もそこにあります。』

ベテルは、障がいのある人や社会生活に困難をもつ人々が働き、
自立した生活を送ることを支える福祉共同体。
第二次世界大戦中には、ナチスの“安楽死作戦”から多くの住民を守ったことでも知られています。

「この子どもたち」とは、ベテルで暮らす障がいのある子どもたちのこと。
この修道女の言葉には、人間の尊厳を見つめ続けてきたまなざしと、
“生きることそのものの価値”を伝える静かな力がありました。

🏠オハナな縁側から、ひとこと

私たちのような援助者にも、深く響く言葉です。
教育者にとっての「成長」、医療者にとっての「治癒」、
そして誰にとっても「得」を求める日々──。

けれど本当に大切なのは、
目に見える成果ではなく、“いまこの瞬間をどう生きるか”。
そう教えてくれるのが、この修道女の「毎日毎日が人生なのです」という言葉でした。

かがくいさんがこの言葉を自分の部屋に貼っていたように、
わたしもまた、日々のケアの中でふと立ち止まりたくなる瞬間があります。
「生きること」は、どんなときも“途中”ではなく、“いま”の中にある──
その気づきを大切にしていたいと思います。

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“毎日毎日が人生”という言葉には、
「いつか」や「そのうち」ではなく、
今日という一日がすでに人生そのものだという祈りがこめられています。
これからも、「かがくいひろしの世界展」で心に残った言葉たちを、
少しずつ紹介していきますね。
静けさの中に、確かな温もりを感じながら──。


『今日のひとことケア』とは?

忙しさや不安、さみしさを感じる日常の中で、
ふと心に寄り添ってくれるような、
あたたかくて、やわらかい言葉があります。

『今日のひとことケア』は、
出会った温かい言葉たちを届けるシリーズです。

体のケアと同じくらい、心のケアも大切に。
小さなひとことが、あなたの一日をやさしく包み、
ふっと息をつける時間となりますように。

誰かに届けたい「やさしいひとこと」はありますか?

あなたが出会った「心がふっと軽くなった言葉」、
誰かに届けたい「やさしいひとこと」はありますか?

『今日のひとことケア』では、
皆さんの「心を癒す言葉」「大切にしている一言」を募集しています。

・自分を励ました言葉
・誰かにかけてもらってうれしかった一言
・暮らしの中でふと思い浮かんだフレーズ など

投稿はコメントやDMでお気軽に。
あなたの言葉が、誰かの今日を支える力になります。

まとめ

バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。

リビングルームにはコメント欄がありますので、あなたの大切にしたいやさしいひとことをぜひ教えて下さいね。

お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。

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