オハナな管理人日誌weekly 2024.10.23→10.29
Instagramで投稿中のオハナなおうちの『オハナな管理日誌』のweeklyバージョンです。ダイジェストというより、リライトや加筆をしていることが多いかもです笑。管理人のバイアスが100%かかっておりますが、在宅看護の枝葉としての読みものとして楽しんで頂けたら幸いです。
これからの過ごし方について
《オハナな管理人日誌 2024.10.23→10.29》
点滴について考えるとき
▶︎ からだにどのようなことが起こっているのでしょうか?
病状が進んでくると、病気そのもののために、徐々に食事や水分を摂る量が少なくなってきます。
これは病気そのものに伴う症状で、「食事がとれないから、病気がすすむ」、「食べる気持ちがないから」ではありません。
▶︎ ご家族もつらいお気持ちやご心配になられると思います
少しでも口からとらせてあげたい。食べさせてあげたい。
元気になってほしい。がんばってほしい。
何もしてあげられない。十分なことがしてあげられなかった
できることはすべてしてあげたい
脱水になったら苦しむのでは…?
病気のためではなく食べられないために衰弱してしまう
何度も針を刺されてかわいそう…
このようなお気持ちは当然のことです。
ひとりで考えこまずに、そばにいる誰かにお気持ちをお話しください。
▶︎ ご家族はこんなことをしてあげてください
少しでも食べさせてあげたい
⚫︎食べやすい形、固さなどの工夫や、少量で栄養が摂れるもの(栄養補助食品)などもあります。栄養士や看護師と一緒に工夫してみましょう。
⚫︎食事の時間を楽しくすることで、食欲につながることもあります。患者さんのお気に入りの食べ物を持ち寄ったり、ご家族で一緒に食事をされるのもよいでしょう。
できることはすべてしてあげたい
⚫︎食事が十分とれてなくても、口の渇きをいやすために、氷片、かき氷アイスクリームを差し上げたり、うがいや口の中をきれいすると喜ばれることが多いです。
⚫︎食事をすることは難しくても、マッサージ、ご家族のことを話す、お気に入りの音楽をかけるなど、食事のことのほかにも患者さんが呼ばれることがないか一緒に探しましょう。
▶︎ 知っておいてください
よく心配されることですが、これは医療的な事実ではありません
⚫︎脱水傾向にあることが苦痛の原因になることはほとんどありません。むしろ、患者さんにとってやや水分が少ない状態の方が、苦痛を和らげることが多いです。
⚫︎逆に、むくみや胸水、腹水があるときは点滴を減らすことがつらい症状を和らげることになる場合があります。
⚫︎点滴などで水分や栄養分を入れたとしても、うまく利用できないので、からだの回復にはつながりません。
⚫︎逆に、お腹や胸に水がたまるなどの副作用が出る場合があります。
※引用文献:「緩和ケア普及のための地域プロジェクト:OPTIM study(厚生労働科学研究 がん対策のための戦略研究)」による、『これからの過ごし方について』
管理人のひとりごと
《オハナな管理人日誌 2024.10.28》
エンド・オブ・ライフ
ここまで「緩和ケア普及のための地域プロジェクト:OPTIM study(厚生労働科学研究 がん対策のための戦略研究)」による、『これからの過ごし方について』を引用しながら、リアルな現場で日々学んだこと感じていることを綴ってみました。実はこれにはきっかけがありました。偶然のご縁をいただいて、看護学生さんに在宅看護・エンドオブライフケアをお話をすることになったのです。私という人間の8割はおそらく在宅看護で出来ているんですよ、どこを切っても、金太郎飴のように笑。だから何かしらは出てくるかもしれないし、出てこないかもしれません。それじゃあ、利用者さんへの恩返しにならないので、こうして語りながら私の引き出しの中身にインデックスをつけてみました。
記事を目にして下さったほとんどの方は、自分とは違う世界とか、まだまだ先のことだよねと、感じたのではないでしょうか。もちろん死とは究極の喪失ですから、耐えられず今は考えたくないという方もいるでしょう。そんな方はどうぞ、遠慮なく読み飛ばしてください。
エンド・オブ・ライフ end-of-Life
人生の終わりって、あなたにとって いつですか?
今日かもしれないし、50年後かもしれない。
そして、人生の終わりのケア:エンド・オブ・ライフケアは、
病気や老衰で人生が限られている人のためだけのものでしょうか?
よりよく死ぬことは、すなわち、死ぬまでよりよく生きることです。それは死と生とは表裏一体だということでしょう。『死』、いつかは全てを喪失するという避けることができないことが、よりよく生きたいという原動力になっているということは間違いありません。そして今まで綴ってきた人生の物語のエンディングを心ゆくまで描き続けられるようお手伝いすることが、私の使命だと感じるのです。何故でしょうね?理由はわかりませんね。そして、いつかはやってくる私の人生の終わりの日に、この使命をきれいに使い果たせたと思えたなら、にっこり笑って、『次の世でまた会えるのを楽しみにしてるね』って伝えたいですね。
まとめ
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。リビングルームにはコメント欄がありますので、何かリアクションしていただけたら励みになります。お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。