オハナな管理人日誌weekly 2024.7.29→8.4
Instagramで投稿中のオハナなおうちの『オハナな管理日誌』のweeklyバージョンです。ダイジェストというより、リライトや加筆をしていることが多いかもです笑。管理人のバイアスが100%かかっておりますが、在宅看護の枝葉としての読みものとして楽しんで頂けたら幸いです。
本日は雨天なり
《オハナな管理人日誌 2024.7.29》
今日は小雨が降ったり止んだりと、最近のお気に入りの朝散歩からブルーな足取り。そういえば、パリオリンピックの開会式も結構な雨模様で、TV司会の松岡修造さんが開会式が晴れることを願っていたけど、雨でさえも演出になるとコメントされていたのを思い出しました。降り止まない雨を憂うより 雨だからこそを面白がれた方が幸せなのかもしれないね。それって訪問看護の醍醐味そのものだよね。そうだ💡妙に納得しながら、雨は止まなくても気持ちは晴れてきた✨
かぞくのじかん
《オハナな管理人日誌 2024.7.31》
「よっ」久しぶりに会えた娘さんに、彼はそうあいさつした。会えたうれしさと、照れくささと、精一杯の元気を寄せ集めて、そんなほっこりとした空気を一緒に味わい、この瞬間を大切にしたくてここにいるんだと腹落ちする。わたしたちは目の前のシンドさに自分の引き出しをすべて開けながら、苦痛緩和のカードを切っていく、そんな覚悟を確かめながら。久しぶりの家族水入らずの食卓が満たされますように。今晩はゆっくりと眠れますように。
あなたが私に幸せをくれたのよ
《オハナな管理人日誌 2024.8.2》
あなたが私に幸せをくれたのよ。認知症の彼女から紡ぎ出される言葉は、わたしたちの支援者の支えです。彼女に限ったことではなく、認知症の彼女の前に、ニンゲンなのであって、すべてを含めたお人柄なのでしょう。人生は『人との出会い方』なのよ。ご縁を頂けること自体が奇跡、出会いの瞬間にも生まれるものがあります。出会い方をどう捉えるのかはそれぞれですが、この言葉を頂けたこの日を、この時を、大切にしたいと思いました。そして認知症に限らず、オハナな日々での素敵な出会い方のエピソードをお裾分け拡散することで、誰かの支えになれるとしたら、病気や加齢によっての困難さがあるからこその豊かな価値を見いだせるのではと、企んでしまうのでしたー。
認知症と言われてショックでした
《オハナな管理人日誌 2024.8.3》
認知症…できれば避けて通りたいと思う方も多いでしょうね。内閣府の白書から読み解くと5人に1人は認知症で、残念ながら、これからも有病率は上がっていく見通しで訪問先でもこの肌感はあります。『なんか物忘れが多いなあって病院で検査したら認知症と言われてショックでした』一緒にお薬カレンダーに薬をセットしながら数年前の気持ちを思い出して、そう呟かられました。どんな病気であっても病気と向き合うための心のサポートは大切です。困ったことに目が奪われがちなので、今日の彼女の言葉はとても大切な気づきを与えてくれました。
服薬コンコーダンス
《オハナな管理人日誌 2024.8.4》
以前の医療では一方的にお薬を正しく服用できていないと「コンプライアンス不良」とされていました。少し前の医療になると、患者さんが治療方針に納得した上で、薬をきちんと飲めている状態を「アドヒアランス良好」と表現していました。さらに一歩進んだ概念として、『コンコーダンス』があります。アドヒアランスは、薬物治療を受けることを前提として治療方針の決定に参加するのに対して、コンコーダンスは患者さんの価値観やライフスタイルを中心として考え、患者さん自身が、人生や生活において薬物治療が必要だねと理解された上で、薬物治療を始められるのが特徴です。パターナリズムからの脱却と、個人の尊厳重視の近代の流れですね。まさにコンコーダンスの概念とスキルは対話をしながら患者の価値観に沿った医療を提供するための型といえます。「薬をちゃんと飲まないとだめですよ」そんな言葉は出なくなるのです。わたしたちは心地よい伴走者でありたいですね。
まとめ
バーチャルシェアハウス オハナなおうちは、みんなの居場所です。今日も楽しい時間をありがとうございました。会えてうれしかったです。いつでも寄ってくださいね。リビングルームにはコメント欄がありますので、何かリアクションしていただけたら励みになります。お気をつけてお帰り下さいね。また、お待ちしてます。