【そっとケアQ #4】要介護認定のあとに最初に作るものは?

認定のあとは、何から始める?
前回の【そっとケアQ #3】では、
「介護サービスを利用するには、まず“要介護認定”が必要」というお話をしました。
では── 要介護認定が下りた後、次に進むのはどんなステップでしょうか?
「認定は受けられたけれど、そこからどう動けばいいのか分からない…」
そんな声をご家族からよく耳にします。
そこで今回は、認定後の“最初の一歩” をクイズで見ていきましょう。
Q. 要介護認定後に最初に作るものは?
A. ケアプラン
B. 契約書
正解は… A. ケアプラン じゃ!
さて次は、そのケアプランについて説明していくぞ。
「要介護認定は下りたけれど、このあとどうすればいいのか…」
多くのご家族が、ここで戸惑い、不安を感じるものなんじゃ。
💡ケアプランとは?
ケアプランとは介護サービス計画書のことです。
- 作成するのは ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 利用者やご家族の希望を丁寧に聞き取り
- 心身の状態に合わせてサービスを組み合わせる
例えば──
🏠 自宅での生活を支える訪問介護
🏥 医療的ケアを補う訪問看護
🚌 交流やリハビリの場になるデイサービス
🛏️ 福祉用具レンタルで安心できる生活環境
こうした「日常のサポート」が、ひとつのプランに整理されるのです。
流れのイメージ
- 要介護認定が下りる
↓ - ケアマネジャーがケアプランを作成
↓ - サービス事業所と契約
↓ - 介護サービス開始!
つまり、認定後はいきなり契約するのではなく、
まず「ケアプラン」という 設計図 を描くことから始まります。
「どのサービスを、どんな組み合わせで受けるか」──
ここが決まると、介護生活に少しずつ道筋が見えてきます。
ケアプランの前にもっとも大切なこと
制度の流れとしては「ケアプラン」が最初の一歩ですが、
実はその前に、もっと大切なことがあります。
それは 「どんな人生を送りたいか」を話し合うこと(人生会議=ACP)。
- 「できる限り自宅で過ごしたい」
- 「趣味や地域の集まりに参加したい」
- 「家族の負担を軽くしたい」
こうした願いがケアプランの土台になるのです。
介護サービスは制度の型に沿って提供されます。
でも、その型に“あなたの思い”が注がれたときに初めて、
自分らしい生き方(クオリティライフ)が生まれます。
🦉おうる先生のひとこと
ケアプランは家を建てるときの設計図。
じゃが、その前に“どんな家に住みたいか”を話すのが大事なんじゃ。
それが“人生会議”という考え方なんじゃな。
まとめ
- 要介護認定後に最初に作るのは ケアプラン
- ケアマネジャーが中心となり、希望や状態に合ったサービスを組み合わせる
- ただし、その前に 人生会議(ACP)で大切にしたい生き方を共有することが、より自分らしい介護につながる
🍀ケアプランは、介護を始めるためのスタートライン。
けれど、その前に「どんな時間を大切にしたいか」を語り合うことが、
あなたやご家族にとって一番の安心につながります。
関連記事
👉 【そっとケアQ #1】介護保険サービスは本当に1割負担?2割・3割になる条件とは
👉 【そっとケアQ #2】介護保険は何歳から使える?40歳から利用できる条件と特定疾病一覧
👉 【そっとケアQ #3】介護が必要かも…最初に相談するのはどこ?